2018年8月14日火曜日

8月14日 活動報告

8月14日
メンバー
崎山由佳子 小林民夫 小川佳宏 山口健一 若狭達之 出原潤一 石井愛梨果 葛島千夏 小松勇希 金田海 下川萌 曽我部翔太

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▼午前
7:00ごろ お昼のおにぎり作成ワーク。12名分のおにぎりを作る。
目標は午後の軽食分も合わせて50個だったが、おにぎり1個ずつが大きくて30個くらいで終了。
8時前になってやばいみんな来るとなり、焦りながら朝食をつくり、食べる。

8:30ごろ 山口と山口ゼミの学生8名ぎーひろ到着。簡単なミーティングを行い、三原の被災状況と今日のワーク内容を確認する。

9:30ごろ 船木の被災したお宅に到着。この地域は、場所によっては3メートル弱も浸水したらしい。周囲の家も、地面が崩れていたり、裏山の土砂が崩れていたりする。一方で周囲の田んぼは豊かに稲穂がついている。対照的だ。

今回は地元のボランティア団体「チームふんばる」さんと合同のワーク。参加・不参加自由の緩やかな形態だけど、なおさんを中心に要領よくバリバリ作業を進められる。すごい。



ワーク内容は、浸水した1階部分(天井まで)の土壁解体。ハンマーで土壁を落とした後、編まれた竹をほぐす。解体した土壁を土嚢(どのう)にし、竹を集め裏庭で燃やし、ほうきなどで床や地面をはく。
朝は曇っていたがすぐ晴れる。暑くなったが主に室内のワークだったので、その点はよかった。

崎山は小川を迎えに三原駅へ行く。


土壁解体は、たたいた土やほこりがそのまま自分に降りかかってくる。だからゴーグルと粉塵マスクは必須だった。これらがないと「感染症になったりするから危険ですよー。他の場所で救急車に運ばれたボランティアもいます」(なおさん談)。つけてみると、最初は違和感と窮屈感があったが、土嚢の土ぼこりは気にしなくてよくなる。




休憩中に被災したお宅の人からアイスをもらう。広島の山々はすごく高いわけではないが斜面が急である。遠くの山に地面がむき出しなった斜面が数か所見える。今回の豪雨でできた。「豪雨の直後と比べて、少し土砂崩れの斜面が広くなっている」(なおさん談)らしい。民家や道路などの人に直接関連した被災箇所以外にも、たくさんの被災箇所がある。

私たち以外にも、遠くのお宅でオレンジのビブスを付けたボランティアさんがワークをしている。広島県のボランティア団体「つながり」さん。

休憩後引き続き、土壁解体ワーク。崎山&小川が合流。

12:00 昼食は、一人2つのおにぎり(ただ1個が結構大きい。コンビニおにぎり2個分くらい)とインスタントお味噌汁、漬物、ゆで卵1個をいただく。KPさんありがとう。山口が差し入れた「のりたま」が大好評だった。
いろんなふりかけを食べたけど、味・飽きなさ・安さの総合力では「のりたま」が一番だと思う。

反省点は、三原キャンプ参加者だけで固まったO型フォーメーションになってしまったこと。(ふんばるさんは車で移動し別の場所で昼食をとられた模様。) 被災したお宅の方たちが混じれる形にしないとまずかった。


悪い例:O型フォーメーション

食後のデザートに梨を食べる。KPさんありがとう。余ったので被災したお宅の方にもお裾分けする。その流れでお宅の方と少しお話しする機会ができた。これまでお宅には何回もボランティアさんが入ったらしい。最初はボラセンを経由した人たちで、のちに私たちになる。最初は浸水した家屋内の家財の運び出しを行い、その後床下の泥をかき出した。そのあと私たちが入り、土壁解体を行っている。今後は、土壁をすべて解体した後、床をはぐ作業になる。まだまだ道途中だ。

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▼午後

13:10 午後のワーク開始。
地元の人が訪れ、被災したお宅の人と少しお話ししている。「こうなったのは受け入れるしかない。今ここから立て直していく」といった内容が少し耳に入る。


休憩中にまたアイスをごちそうになる。ありがとうございます。

14:45 ごろ ワーク終了 みなさんと一緒に写真をとる。



15:00 グーグルナビで白竜湖温泉に向かう。川沿いの一番近い道(33号線)を進むと途中で道路がなくなっていた。途中には落ちた橋がそのまま残っている。「ここは被災地なんだ」と強く実感する。
その後別の道(343号線)も進むが被災により通行止め、結局遠回りで白竜湖温泉に向かうこととなる。

16:10 白竜湖温泉着。約50分入浴の後、ぎーひろへ。

17:40 ぎーひろ着。夜は、お盆の夏祭りをはしごする。少子高齢化・過疎化で人が少なくなった祭りを「にぎやかし」に行くのと、三原キャンプの知名度を少しでも上げて、今後ワークニーズを得る土台とするという、二つの趣旨から参加する。キャンプ=交流もワークキャンプの大事な活動の一つだ。

18:00 羽倉(はぐら)の夏まつりに参加。生ビール・焼酎200円、鳥の空揚げ・フライドポテト・フランクフルト・具沢山焼きそば100円と、とにかく安い。
ローカルアイドル?と地元シンガーがステージで歌う。どれもおいしい。「輪投げ」も直接景品に輪を入れるスタイルで豪快。山口ゼミ生がビールをとろうと輪投げにチャレンジするも失敗。


20:00ごろ 吉田の夏祭りに参加。ここでは重要なミッションとして「盆踊り」のにぎやかし&参加がある。近年の夏祭りでは、そのハイライトである盆踊りの参加者が少なかった。年によれば参加者が10名程度となり、やぐらを囲む「輪」が作れないときもあったそう。今回は、12名のキャンパーが加わることにより、その輪を復活させる。

ここもビール(200円)や焼き鳥(数本で100円)が安い! ステージ上では、地元の老練なマジシャンが寡黙に黙々とマジックを披露する。その後急遽私たちがステージに呼ばれ活動紹介と自己紹介をする。



自己紹介のあと、たまたま来ていた社協の職員さんに声を掛けられる。今年は例年よりも人が多い感じがするらしい。

いよいよ盆踊りが始まる。参加者は総勢30名近くになり、大きな輪となる。盆踊りは久方ぶりで有名な踊りも振り付けを覚えていない。そこで前の人やうまい人のまねをしながら踊る。やっと分かってきたころに曲が終わる。最後の曲は地元の盆踊りの曲だった。これが踊りがとても難しく、かつ曲の歌詞もよくわからない。そしてやや?長い。そんな真似られないままのひと時が続く。



盆踊り終了後、景品の抽選ビンゴタイムに入る。私たちも1人1枚もらう。ラーメン、洗剤、サランラップなど、生活用品をいただく。今後のキャンプで使います。

ビンゴが始まるころには、学生やがぁ~ちゃんは、知らぬ間に地元の若い子や子供たちと仲良くなっていて、一緒になってビンゴしたり、景品ゲットでハイタッチしたりしていた。元気さとコミュ力の高さに驚く。

お誘いいただいた、Hさんも盛り上がったとすごく喜んでくださった。区長さんも喜んでくださった、たぶん。ほっとする。
なお、さきほどの難易度の高い踊り「くどき」のほかに、もう一つ扇子を使う踊りがあるそうだが、長くて疲れるからやっていないらしい。

あと、撤収作業を手伝っていたら、見知らぬおじさんに「若いって、すごいなあ!」と言われる。
みんなのおかげで、FIWCのことを知ってもらう良いきっかけになったと思う。
ほんとキャンプって一人ではできないなあと実感する。これを足掛かりに頑張らねば。

22:00 ごろ ぎーひろ着。ミーティングをして就寝。
女子(とおじさん)は夜中まで恋バナで盛り上がっていたようだ。

(報告:山口、崎山)